【保存版】結婚式・披露宴のフォーマルウェア〜女性編|NGマナーから学ぶ服装選びのポイント

はじめに
ほとんどの女性が迷っている!
結婚式・披露宴に出席する際の服装選びは、多くの人にとって悩ましい問題です。株式会社トキハナが2024年に実施した調査によると、女性の約75%が「結婚式で着る服に迷ったことがある」と回答。20代の67%が「結婚式で着る服の準備について金銭的に負担」と回答しており、若い世代ほど服装選びに悩んでいる様子がわかりました。
参照:PRTIMES
フォーマルウェアは敬意のしるし
結婚式・披露宴に参列するときのフォーマルウェア選びは、新郎新婦への敬意を表すだけでなく、式全体の雰囲気を盛り上げる意味合いもあります。
お祝いの良き日に失敗しないためにも、本記事では、結婚式・披露宴の間違いないフォーマルウェア選びを、具体的なNG例とともにまとめました。
結婚式・披露宴での基本的な服装マナーとは
フォーマル
フォーマルとは、日常的な服装とは異なり、特別な場面で着用する正装のことを指します。結婚式をはじめとする冠婚葬祭や式典、パーティーなどの格式の高い場面で着用される服装で、場面や格式によって、3つに分類されています。
正礼装(モストフォーマル)
・最も格式が高い
・皇室行事や特別な式典で着用
・結婚式においては花嫁、新郎、その親族などが着用
・男性は、モーニングコート、燕尾服、女性はフォーマルドレス
準礼装(セミフォーマル)
・正礼装の次に格式が高い
・一般的な結婚式や入学式などで着用
・男性はディレクターズスーツ、タキシード、女性はパーティードレス
略礼装(インフォーマル)
・最もカジュアル
・結婚式の二次会や同窓会などで着用
・男性はダークスーツ、女性はカジュアルなパーティードレス
日本の皇室は、現在でもフォーマルウェアの基準設定に大きな影響を与えています。公務などで着用している服装は、正装の良い例として参考になるので、チェックしてみるのも良いでしょう。
昼と夜で着用するものが違うの?
フォーマルウェアの選び方は、着用する時間帯によって大きく変わります。一般的には、昼と夜で分け、昼の時間帯は、午前中から午後6時(冬は午後5時)頃まで、夜の時間帯は、午後6時(冬は午後5時)以降を指します。式の終了時刻に合わせて選ぶのがポイントです。
季節感も考慮するのが正しい
暑いからといって露出を多くしたり、逆に着込みすぎて着膨れしたり…季節感を無視した装いは、他の人に不快感を与えてしまうことも。デザインや素材を工夫して、適度な上品さを保つことがフォーマルウェアの必須条件です。
春から夏にかけては、涼しさを感じられる素材がベストです。秋から冬にかけては、保温性の高い重厚感のある素材を選ぶことが重要です。
フォーマルウェアの着用頻度が低い方や初めて購入する方は、オールシーズン対応のスーツやドレスという選択肢もあるでしょう。
結婚式・披露宴のNGな服装について解説
結婚式・披露宴などのフォーマルなシーンではNGとされる装いが存在します。ルールを外してしまうとマナー違反になるのはもちろんですが、新郎新婦やその家族に対する敬意を欠いているように見えてしまう可能性もあります。
祝福の気持ちを最大限に表現するという意味でも、ルールはきちんと押さえておきたいものですね。歴史的、文化的、地域的な背景も考慮しつつ、色選び、露出度、素材、小物選びなど項目別にNG例をみていきましょう。
色選びのNG例
白いドレス
白いドレスは、花嫁の特権色です。花嫁の純白のドレスを引き立てるためにも、白い服装は避けましょう。
ベージュやパステル系などの薄めの色合いも会場の照明、写真写りなど、場合によって白っぽく見えてしまう場合があり要注意です。
全身黒の装い
黒一色の服装は、日本の文化において喪服を連想させてしまいます。結婚式・披露宴は祝いの場なので、不吉な印象を与える全身黒の服装はNGです。
黒のドレスを選ぶ場合は、明るい色の小物やはおりものを合わせることで、お祝いの場にふさわしい華のあるコーディネートを心がけて下さいね。
ちなみに、黒タイツはNGです。フォーマルな場ではベージュやアイボリーのストッキングを着用することがマナー。
派手すぎる色の装い
新郎新婦が主役であるべき結婚式・披露宴で、ゲストが赤、緑、青など原色の派手な色の服装は、注目を集めすぎてしまう可能性があるので、控えましょう。
露出の程度
ミニ丈ドレス
ミニ丈はカジュアルな印象を与え、結婚式のような厳粛な場にはふさわしくないとされていて。基本的には膝下以下を選ぶのがベストです。
10代〜20代の若い世代では、膝が少し見える程度の丈であれば許容される場合も。その場合は、膝上5cmから膝丈程度を目安にしましょう。
深いVネック、背中開き
結婚式は厳粛な儀式であり、過度な露出は場にそぐわない印象を与えてしまいます。深いVネックや大きく背中が開いたドレスは、特に昼間の結婚式・披露宴のゲストの服装としては一般的に避けるべき。
ノースリーブ
結婚式・披露宴では、過度な露出は控えめにすることが重要なマナーの一つ。ノースリーブの場合は、他のゲストに不快感を与えないようボレロやジャケット、ショールなどのはおりものを合わせれば問題ありません。
素材・デザイン
カジュアルすぎる素材
厳粛な儀式の場では、デニムやニットなどのカジュアルな素材はその雰囲気にそぐわない印象を与えます。フォーマルな服装をしている他のゲストと比べ、浮いてしまう恐れがあります。
過度に華美なデザイン
アニマル柄などの派手すぎる色柄、スパンコールや光沢などのヒカリものは一般的にはNGです。毛皮やファーなどは殺生を連想させるため、めでたい場にふさわしくないとされています。
小物選び
カジュアルな靴
スニーカーやサンダル、ブーツなどのカジュアルな靴は、日常的に使用する靴なので避けましょう。基本は5㎝以上のヒール、爪先が隠れるタイプのパンプスです。
派手すぎるアクセサリー
キラキラと光るビジューがたくさんついた派手なジュエリー、花嫁を連想させる大きな真っ白なボンネやティアラ、大きな造花や生花で作られたアクセサリー、ブランドロゴが目立つアクセサリーなどは避けましょう。
結婚式・披露宴のおすすめのスタイルは?
それぞれの時間にふさわしいコーディネートのポイントをまとめました。
昼の結婚式・披露宴におすすめのスタイル
POINT
・落ち着いた色調で、上品で少し華のあるコーディネイト
・膝丈から膝下丈のワンピースやドレス
・光沢感が少ない上質な素材
・パールや小ぶりのジュエリー、控えめなバッグ
夜の結婚式・披露宴におすすめのスタイル
POINT
・華やかさとエレガントを両立するコーディネイト
・鮮やかな色や濃い色味のドレス
・膝丈からロング丈まで幅広く選択可能
・サテンやラメ素材など光沢感のある素材
・ノースリーブやデコルテを見せる襟開き、背中が開いたデザインのドレスもOK
昼 レースマーメードシルエットドレス
贅沢に使用したクラシカルなレースが魅力的なマーメードシルエットドレス
ショルダーフリルタックシルエットワンピース
気品溢れるエレガントさと華やかさを演出するオケージョンシーンにピッタリな大人ワンピ
夜 ホルターネックスパンコールドレス
キラキラ輝くブラウンのスパンコールがエレガントなタイトドレス
フクレジャガードバルーンミニドレス
高級感のある立体的なフクレジャガードが上品なミニドレス
よくあるお悩みを解決!
結婚式・披露宴の服装選びに悩む「失敗を避けたいというプレッシャー」「周囲の目や新郎新婦への敬意を考慮するあまり、自分らしさを表現することが難しくなる」といったことが、理由として挙げられているようです。
ハレのひを失敗しないための、フォーマルウェア選びのよくあるお悩みをQ&A方式で解決!
Q.パンツスタイルは結婚式に適していない?
A.パンツスタイルも結婚式に適した服装として認められつつあります。ただし、フォーマル感のあるものをセレクトするのが無難です。上品な素材や装飾のあるデザインを意識しましょう。
Q.スーツを着てもいいの?ふさわしいデザインは?
A.参列にスーツを着用するのは問題ありませんが、きちんと感のあるセレモニースーツを選ぶようにしましょう。ジャケットはノーカラーやテーラードカラーが適しています。インナーには、レースやフリルのブラウスをあわせ女性らしさを演出すれば華やかな印象です。
Q.体型カバーのコツは?
A.ドレスを選ぶとき、Aライン、Iラインなどシルエットを意識してみて下さい。また、ウエストを強調したデザインや、首回りをスッキリ見せる工夫もポイントです。自分の体型に合わせたアイテム選びとコーディネートを心がけることで、効果的な体型カバーが可能になります。
Q.「カジュアル」というドレスコードの具体例は?
A.ドレスコードがカジュアルの時は、フォーマルな服装と普段着の中間くらいの服装を意識するのが良いでしょう。具体的にはきれい目なワンピースやドレス、セットアップやパンツスタイルで。デニム、Tシャツ、スニーカー、スウェット、パーカーは避けてください。
清潔感と華やかさがありつつも、カジュアルすぎない服装を選ぶことが大切です。
Q.服装に合わせたヘアメイクのポイントは?
A.結婚式・披露宴の参列時のヘアスタイルとメイクは、清潔感と上品さが重要。髪型は清潔感のあるまとめ髪が主流で、アップスタイルやポニーテールが人気です。
メイクは華やかさと上品さのバランスを意識し、崩れにくさも考慮したいところですね。セミマット肌にパール感のあるアイシャドウ、落ちにくいリップを使用し、チークで血色感をオンするのも忘れずに。
まとめ
いかがでしたか。今回は、結婚式・披露宴の間違いない服装選びを、具体的なNG例から学び、紹介しました。
フォーマルウェア選びは、お祝いの場にふさわしい華やかさと、その場にいて恥ずかしくない上品さを備えたスタイルが理想です。
本記事を参考に、心を込めて選んだ一着で、愛と祝福に満ちた瞬間を存分に楽しんで下さいね。